性能・費用対効果を決める?FA装置製作時の機器選定の重要性

目次

  1. FA装置の設計における機器選定の重要性
  2. FA機器の選定基準
  3. メーカー比較と選定ポイント
  4. 保守性の重要性
  5. アフターサポートの役割
  6. 納入実績のご紹介

1. FA装置の設計における機器選定の重要性

FA装置(ファクトリーオートメーション装置)の設計において、機器の選定は極めて重要なプロセスです。

適切な機器を選ぶことで、製造ラインの効率や生産性が大きく向上します。FA装置は複雑なシステムで構成されており、各機器の性能や互換性が全体のパフォーマンスに直接影響を与えます。

そのため、初期段階での適切な機器選定は、後のトラブルを未然に防ぎ、コスト削減にもつながります。

 

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2. FA機器の選定基準

FA機器を選定する際には、以下の基準を考慮する必要があります。

PLC(Programmable Logic Controller)の選定基準

  • 性能: 制御の速度、処理能力、拡張性、プログラミングの柔軟性などを評価します。例えば、三菱電機のMELSECシリーズは、拡張性に優れ、多様なアプリケーションに対応できます。
  • 信頼性: PLCはFA装置の中枢を担うため、信頼性が極めて重要です。故障率が低く、長期間にわたり安定して動作する製品を選定する必要があります。例えば、オムロンのPLCは高い信頼性と耐久性で知られています。
  • 互換性: 他の機器との通信や接続がスムーズに行えることが重要です。例えば、Ethernet/IPやPROFINETといった一般的な通信プロトコルに対応しているかを確認します。また、既存のシステムとの互換性も考慮する必要があります。

電動機の選定基準

  • 性能: 効率、トルク特性、寿命、騒音レベルなどを評価します。東芝の電動機は、高効率でエネルギー消費を抑える性能が評価されています。特に、高トルクや高速回転が求められる場合には、適したモデルを選ぶことが重要です。
  • 信頼性: 連続運転が求められるFA装置では、電動機の信頼性が重要です。故障が少なく、メンテナンスが容易な製品を選定することで、ダウンタイムを最小限に抑えられます。例えば、日立の電動機はその耐久性と信頼性が高く評価されています。
  • 互換性: 他の制御機器やシステムとの互換性も考慮する必要があります。例えば、インバータ制御との相性や、既存の配線との適合性を確認することが重要です。

ロボットの選定基準

  • 性能: 動作速度、精度、可搬重量、動作範囲などを評価します。ファナックや安川電機のロボットは、高速かつ高精度な動作が可能で、多様な用途に対応できる性能を持っています。また、用途に応じた可搬重量や動作範囲を持つモデルを選ぶことが必要です。
  • 信頼性: 24時間稼働が求められる製造ラインでは、ロボットの信頼性が非常に重要です。故障率が低く、長寿命な製品を選定することで、ラインの安定稼働が確保できます。例えば、安川電機のロボットはその高い信頼性と耐久性で定評があります。
  • 互換性: 他のFA機器や制御システムとの通信や接続の互換性も重要です。例えば、ロボットの制御システムがPLCや他の制御機器とシームレスに連携できるかを確認することが必要です。また、ソフトウェアやプログラムの互換性も考慮します。

3. メーカー比較と選定ポイント

FA機器の選定において、複数のメーカーの製品を比較することが重要です。
メーカーによって、提供する製品の特徴やサポート体制が異なるため、以下のポイントに注意して比較検討を行います。

  • 技術サポート: 導入後のサポート体制が充実しているメーカーを選ぶことで、トラブル発生時の対応が迅速に行えます。例えば、オムロンは、グローバルなサポートネットワークを持ち、迅速な対応が期待できます。
  • 価格: 単純な価格比較ではなく、性能や耐久性、保守費用などを総合的に考慮したコストパフォーマンスを評価します。例えば、ロボットでは初期導入費用が高くても、メンテナンスコストが低い製品を選ぶことで、トータルコストが抑えられることがあります。
  • 納期: プロジェクトのスケジュールに合わせた納期を守れるメーカーを選ぶことも重要です。納期遅延はプロジェクト全体に影響を与えるため、信頼できるメーカーを選ぶことが求められます。
  • 安定供給:近年、機器のラインナップを絞って展開するメーカーも増えてきているため、使用している機器が生産終了になる場合も少なくありません。価格等も大事ですが、メーカーの生産終了時の対応(例:代替品の提案、一定期間のサポートの有無)なども、考慮する必要がございます。

数多くのメーカーの取り扱いが可能な当社であれば、お客様の用途、状況に応じて適切なメーカーの機器を選定することが可能です。

4. 保守性の重要性

FA装置は長期間にわたって稼働するため、保守性の高い機器を選ぶことが求められます。

保守性が高い機器は、メンテナンスが容易であり、故障時の対応も迅速に行えます。これにより、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。

また、保守パーツの入手性やメーカーのサポート体制も、選定の際に考慮する必要があります。

例えば、PLCの保守では、ファームウェアの更新や交換部品の供給が容易なメーカーを選ぶことが重要です。

5. アフターサポートの役割

FA装置の稼働開始後も、メーカーのアフターサポートは欠かせません。導入時のトレーニングや、定期メンテナンス、緊急時の対応など、充実したアフターサポートを提供しているメーカーを選ぶことが重要です。

アフターサポートがしっかりしていることで、長期的な運用が安定し、トータルコストの削減にもつながります。

例えば、ロボットメーカーのファナックは、導入後のトレーニングプログラムや24時間対応のサポート体制を整えており、ユーザーに安心感を提供しています。

機器選定の段階から、これらのポイントを考慮することで、FA装置の性能と費用対効果を最大化することができます。

6. 納入実績のご紹介

FA装置製作時の機器選定なら三和電材にお任せ!

FA装置の構築において機器選定のプロフェッショナルをお探しなら、三和電材にお任せください。

三和電材では、複数のメーカーからお客様のニーズや課題に最適な機器を選定することが可能です。

また、多数の協力先と連携し、機器の製作や部品加工などの請け負いも行っております。
これにより、FA装置の設計から製作、導入、保守まで一貫してサポートできる体制を整えています。

信頼性の高いパートナーシップと豊富な経験を活かして、最適なFAソリューションを提供します。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

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