ホイストクレーンの定期点検の必要性と点検項目をご紹介
ホイストクレーンとは、巻上装置として電気ホイストまたは電気チェーンブロックを使用して、
荷物を持ち上げたり移動させたりするために使用される機械装置です。主に、工場、建設現場、倉庫、港湾などで使用されます。
今回は、ホイストクレーンの定期点検の必要性と点検事項についてご説明します。
なぜホイストクレーンは定期的な点検が必要なのか
ホイストクレーンはとても重い荷物を運ぶ機械装置であるため、摩耗が激しく、故障しやすいです。
また、ホイストクレーンが故障すると重大な事故に繋がる可能性があります。
そのため、クレーンを使用する際には、定期的な自主点検が必要です。
また、クレーン等安全規則にも自主検査の義務が明記されています。
「事業者は、移動式クレーンを設置した後、
一年以内ごとに一回、定期に、当該移動式クレーンについて自主検査を行なわなければならない。
ただし、一年をこえる期間使用しない移動式クレーンの当該使用しない期間においては、この限りでない。」
出典:厚生労働省ホームページ(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347M50002000034)
詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください。
ホイストクレーンの点検項目
ホイストクレーンの定期点検は、月次定期自主検査と年次定期自主検査の2種類あり、それぞれ定められた定期的な期間での自主検査を求められます。
ここからは、月次定期自主検査と年次定期自主検査のそれぞれで点検しなければならない項目をご紹介します。
月次定期自主検
月に1回の定期自主検査では、以下の点について検査を行う必要があります。
・過巻防止装置や過負荷警報装置などの安全・警報装置と、ブレーキおよびクラッチの異常の有無
・ワイヤーロープおよびチェーンの損傷の有無
・フックやクラブバケットなど、つり具の損傷の有無
・配線、集電装置、配電盤、開閉器・コントローラの異常の有無
また、厚生労働省より、クレーン等定期自主検査表が公開されておりますので、下記リンクよりぜひご活用ください。
出展:厚生労働省ホームページ(https://jsite.mhlw.go.jp/yamaguchi-roudoukyoku/content/contents/000624933.pdf)
年次定期自主検査
年に1回の定期自主検査では、以下の点について検査を行う必要があります。
・構造部分、機械部分、電気部分の異常の有無
・ワイヤーロープまたはつりチェーンの異常の有無
・つり具の異常の有無
・基礎の異常の有無
・荷重試験
導入事例の紹介
まとめ
ホイストクレーンは労働安全衛生法と同法に基づくクレーン等安全規則により、
設置後の定期点検を行う必要があります。
FA・設備エンジニアセンターを運営する三和電材株式会社では、ホイストクレーンの定期点検・保守・メンテナンスサービス・保守部品のご用意を承っております。
加えて、新規設置サービス・運用改善提案サービス・移設・更新サービスもご提供しております。
そのため、ホイストクレーンの新規設置から定期点検・更新工事まで一貫して当社でご対応可能です。
ホイストクレーンでお困りのお客様はお気軽にお声がけください。