FA・設備 エンジニアリングセンター

廃業されたメーカーの古いスポット溶接機を修理して欲しい

こちらの機械装置メーカー様では、木村電熔器製作所製の約20年前に納入した溶接機を長年使用されておりましたが、溶接するワーク種が多く、ワークによって作業高さが違うため、溶接作業時・段取り替えの際に高さを調節する必要がございます。
本件は高さ調整を実施する装置に使用されているLMガイドが破損してしまい、高さの調整ができない状況でした。

お客様の方で修理・メンテナンスを検討されておりましたが、溶接機メーカーが既に廃業していたため、本件に対応が出来る依頼先を検討し約3週間が経過しており、大変お困りでした。
お客様では新規溶接機への置き換えの検討もされておりましたが、修理・メンテナンスができるのであれば継続して使用したいとの思いで他メーカー設備に対しての豊富な実績があった三和電材にご相談をいただきました。

ご相談を受け、当社技術員が現物調査を実施したところ、納入から長年経過していることもあり、溶接機の構成部品が既に生産されておりませんでしたが、
溶接機のメインの箇所は問題なく使用が出来ると判断し、今回の修理ではLMガイドの交換を実施することとなりました。

違うメーカーの部品を調達して修理対応

修理・メンテナンスにあたって、従来の構成部品が生産されていなかったため、まずは各種部品の置換部品の調査・検討をいたしました。

溶接機は各メーカーでオリジナルの仕様箇所ももちろんございますが、基本的な仕組み・構造自体は同じなため、他社製の溶接機に使用されている部品を転用することが可能と判断いたしました。
交換までの過程で当初は日本トムソン製の型式：ＬＷＨＴ３５Ｃ２Ｒ１２００ＢＨを使用する予定をしておりましたが、当社を選定いただく以前にも時間が経過しており、お話をいただいた際には約1週間での納期をご希望されていたため間に合わせることが難しい状況でした。

しかし以前の類似案件の際に置換実績のあった、ハイウィン製　ＨＧＷ３５ＣＡ２Ｒ１１６０Ｚ０Ｃ１１にすることでご希望の納期で交換を実施することができました。
溶接機は、工場で多く使用されているため、以前は製造していたメーカーが多くありましたが、今回のように製造していたメーカーが廃業してしまったため、どこに修理・メンテナンスを依頼して良いかわからないといったケースも多くございます。

三和電材ではそういった他社で対応が難しい修理・メンテナンスも多く行っており、今回の修理・メンテナンスも問題なく完了することができました。
また、互換性のある部品を使用する事で納期短縮の提案等も行っておりますので、溶接機でお困りごとがございましたら、三和電材までお気軽にご相談ください。