安全な工場の稼働に欠かせない!
インターロック制御の基礎

1. インターロックとは

インターロックとは、安全装置・保安装置における制御方式の一つであり、作業者や使用者の安全を確保するために、特定の条件が満たされない限り機械や設備が作動しない仕組みのことを指します。工場の自動化が進む中で、安全対策の一環としてインターロック制御の導入が不可欠となっています。

2. 安全技術としてのインターロック機器

工場や生産設備では、操作ミスや誤作動を防ぐためにインターロック機器が広く使用されています。これらの機器は、適切な安全対策が講じられていない場合に、機械や装置の起動や動作を制限する役割を担います。

インターロック制御の目的は以下の通りです。

  • 作業者の安全確保
  • 誤動作による機器の損傷防止
  • 異常時の迅速な停止による事故防止

3. 主なインターロック機器と特徴

3-1. セーフティドアスイッチ

セーフティドアスイッチは、機械の保護カバーや安全柵の扉が開いている場合に機器の起動を防ぐ装置です。これにより、作業者が装置内部に誤って侵入することを防ぎます。

主なメーカー: パナソニック、オムロン、IDEC

3-2. 安全プラグ(セーフティープラグ)

安全プラグは、工作機械や生産ラインの安全柵に設置され、プラグが抜かれた際に機械を停止させるインターロック機器です。ただし、簡単な部品(針金やクリップピン)で無効化できるタイプは安全規格を満たせません。確実な安全を確保するためには、容易に無効化できない仕様のものを選定する必要があります。

主なメーカー: IDEC、キーエンス、大和電業

3-3. ライトカーテン(旧称: エリアセンサ)

ライトカーテンは、機械の可動部への作業者の誤侵入を防止するためのセンサー装置です。従来「エリアセンサ」とも呼ばれていましたが、安全規格の策定後は「ライトカーテン」として正式に分類されています。安全規格に適合しない製品は現在も「エリアセンサ」として販売されています。

主なメーカー: パナソニック、オムロン、キーエンス

4. インターロック機器選定のポイント

4-1. リスクアセスメントの実施

インターロック機器の選定には、設備のリスクアセスメントを事前に行い、必要な安全レベルを決定することが重要です。例えば、

  • 装置の内部に危険源があり、即時停止ができない場合は電磁ドアロックを使用し、停止動作後にディレー回路を組む必要がある。
  • 停電時にも安全を確保するため、電源オンで解除されるロック機構を選定する。
4-2. 国際規格への適合

インターロック機器の安全規格は国ごとに異なります。例えば、

  • JIS(日本)
  • TUV(ドイツ)
  • UL(アメリカ)
  • GB(中国)
  • CE(ヨーロッパ)
  • OSHA/ANSI(アメリカ)
  • KCS(韓国)

これらの規格に適合した機器を選定することで、仕向け先の法規制に準拠した安全対策を講じることができます。

4-3. コストと安全レベルの最適化

必要以上に高価な機器を導入することは、コスト増加につながります。リスクアセスメントに基づき、安全レベルに応じた機器を選定することで、安全性を確保しつつコストを抑えることが可能です。


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