納入実績
クリームはんだが乾燥しない無風・超微風でも除電可能なイオナイザのご提案
施工対象 : | 計測・センサ機器 |
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施工分類 : | 静電気表面電位測定(抜き取り検査) |
メーカー : | Panasonic |
型式 : | ER-X032 |
業界 : | 自動車部品メーカー |
施工納期 : | 1日 |
施工内容 : | 計測・センサ機器静電気表面電位測定 |
基板のはんだ印刷後に除電したいが、イオンエアーを吹きかけると、クリームはんだが乾燥してしまう
以前よりお取引のあるお客様より、イオナイザの選定及び、設置工事のご相談を頂きました。
ECU基板の静電気監理が厳しくなったことからイオナイザの設置をご検討されていましたが、イオナイザ選定において適切な製品が分からないとの事でした。
基板にクリームはんだ印刷後、通常のイオナイザにてイオンエアーをかけるとクリームはんだが乾燥してしまいます。
そのため、当社の方で無風イオナイザをご提案いたしました。
無風にするためには、初期の条件設定が必要となります。特に、放電周波数を30Hzよりも遅く設定することが重要ですが、それらに関しても、当社の方で、全て設定させていただいているため、納品後、お客様は、すぐに使える状態になっております。
無風・超微風でも除電可能なイオナイザをご提案
印刷機の内部および出口に設置するために、無風または超微風でも効果的に除電できるイオナイザを選定しました。
パルスAC方式の小型バータイプイオナイザを使用し、放電周波数を1~30Hzに設定することで、自己拡散力を利用して無風でも除電が可能です。このイオナイザのイオン発生方式はパルスAC方式で、周波数は1Hzから100Hzまで可変です。これにより、±30V以下のイオンバランスを保ち、除電時間は1秒以下(+1000Vから+100V、-1000Vから-100Vまで)です。除電距離は100mmで、製品の中央において放電周波数を50Hzに設定した場合の条件です(耐熱・耐寒タイプのER-X□HCでは放電周波数は30Hz)。
メーカーはPanasonicで、型式はER-X032です。このイオナイザは様々な利点を持っています。まず、バーの長さが豊富で、最適な幅のものを選ぶことができます。ヘッドが小型なので、狭い場所にも設置が可能です。また、1台のコントローラに2台のヘッドを接続できるため、安価に2か所での除電が実現できます。放電周波数は1Hzから100Hzの範囲で調整可能で、無風から微風まで対応できるため、設置距離と放電周波数の調整により最適な除電条件を作り出すことが可能です。
さらに、このイオナイザはエアバリア機能を備えており、放電針が汚れにくい0.005MPaの超微風除電も推奨されます。今回の提案では無風でも除電が可能であることを前提としましたが、エアバリア機能を利用することで、放電針のメンテナンス頻度を大幅に低減できるメリットがあります。
PanasonicのER-X032は、印刷機の内部および出口において無風または超微風での効果的な除電を実現するための最適な選択肢です。このイオナイザを設置することで、印刷工程の品質向上と安定した運用が期待できます。